02 — General Questions

30年後の東みよし町の
ビジョンについて

令和8年 第2回(6月)定例会 ─ 議員として初めての一般質問

  • 2026年6月9日
  • 東みよし町議会 議場
  • 質問:江口絵美 / 答弁:企画課 谷藤課長
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Summary

この質問の要旨

目の前の課題への対応だけでなく、10年後、20年後、そして30年後の東みよし町の姿を描き、その未来像を行政・議会・町民が共有することが何より重要ではないか。その問題意識から、総合計画などの策定にあたり執行部が描く「30年後のビジョン」を問いました。

一般質問に立つ江口絵美

議場での様子

初めての一般質問。準備はしてきたつもりでも、議場に立つと想像以上の緊張でした。それでも、皆さまから託していただいた声を届けたい一心で臨みました。

  1. 暮らしを支える基盤を先に整える現役世代がこの町で結婚し子どもを産む選択をするためには、①医療や介護 ②働く場所や働き方 ③移動しやすい交通環境 ④安心して暮らせる住まい、といった基盤が必要だと問題提起しました。
  2. 町は大きな転換点にある2040年問題への対応、公共施設の老朽化に伴う再編、第三セクターの在り方など、将来を見据えた重要な判断が求められていることを指摘しました。
  3. 答弁:30年スパンの将来像と4つの柱企画課長からは、人口約8,600人(30年後の推計)を前提に、「小さく、強く、豊かな東みよし」など3つの将来像と、拠点型コンパクトシティをはじめとする4つの柱が示されました。
  4. 再質問:高齢者が安心して暮らし続けるために30年後の高齢者の暮らしと支援体制を問い、15分圏内のワンストップ窓口、住み替え支援、シニアの就労・学び直しの機会づくりなどが答弁されました。

質問:江口絵美

議長より発言の許可をいただきましたので通告に従い質問をさせていただきます。1番、江口絵美です。

私は高校生から2歳まで6人の子どもとこの町で暮らしています。3期目を迎える松浦町政においては子育て支援の充実に積極的に取り組まれ、その実績は「子育ての町」と誇れるものと感じています。

一方で住民の皆さまとお話しをお聞きし、現役世代がこの町で結婚し子供を産む選択をするためには

  1. 医療や介護
  2. 働く場所や働き方
  3. 移動しやすい交通環境
  4. 安心して暮らせる住まい

などの、暮らしを支える基盤を先に整えることが必要と痛感しました。

さらに東みよし町は今

  • 2040年問題への対応
  • 公共施設の老朽化に伴う再編
  • オアシスをはじめとする第三セクターの在り方など

将来を見据えた重要な判断が求められる大きな転換点を迎えています。少子高齢化対策・町の再構築には明確的かつ長期的な取り組みが必要です。

目の前の課題への対応だけでなく10年後、20年後、そして30年後の東みよし町の姿を描き、その未来像を行政、議会、そして町民が共有することが、何より重要であると考えています。

私は、今の行政の判断や取り組みの一つひとつが30年後の東みよし町を形づくると考えています。

東みよし町には暮らしやすい環境があります。温かな人のつながりがあります。そして未来を担う子どもたちがいます。これらの魅力をさらに磨き上げた先にどのような未来を描いているのか。

そこで、計画策定にあたり、執行部が描く30年後の東みよし町のビジョンについて担当課長お聞かせください。

答弁:企画課 谷藤課長

企画課長の谷藤です。江口議員のご質問にお答えいたします。まず、議員よりご提示のあった30年後のビジョンに敬意を表します。行政計画は通常10年程度を基本としておりますが、所管課としては長期的な視座を持ち、総合計画等の進捗管理に取り組んでおりますので、今回は30年スパンの構想としてお答えいたします。

本町の30年後の人口は、国立社会保障・人口問題研究所の最新推計で約8,600人と見込まれております。出生・死亡・転出入、社会経済環境や技術の進展により、一定の変動はあり得ますが、人口縮小と高齢化が進むことは避けがたい前提です。

この前提のもと、不確実性に対応できる柔軟性を確保しつつ、人口減少を踏まえた賢いコンパクト化、住民の幸福度(ウェルビーイング)の向上を車の両輪として30年の時間軸に臨みます。

将来像(ビジョン)は、次の三点です。

  1. 自然と共生し、暮らしと仕事が無理なく近くにあり、世代を超えて支え合える「小さく、強く、豊かな東みよし」。
  2. 日常の医療・買物・子育て・交流に「近さ」と「つながり」があり、移動とデジタルで不便と不安を最小化するまち。
  3. 将来世代に過度な負担を残さず、効率的なインフラと持続可能な公共サービス、そして人づくりの投資を両立するまち。

このビジョンを具体化するための柱は、次の四点です。

  • 一点目、拠点型コンパクトシティ町内の「中心拠点(商業・公共機能)」と「生活拠点(主要集落)」を明確化し、日常の公共機能・医療・子育て・買い物・学習・交流機能を段階的に複合させ、再配置します。立地適正化に基づく居住誘導を段階的に進め、拠点間は多様な移動手段でネットワーク化し、道路・橋・上水道などはライフサイクル・コストの観点で最適化します。生活拠点には、サテライト型の窓口・図書・地域学習・健診・子育て相談等を集約し、誰もが15分圏内で、主要サービスにアクセスできる体制を目指します。
  • 二点目、移動とデジタルで補完町営バスや乗合タクシー等を再編・拡充し、高齢者・子育て世帯の移動困難を解消します。山間部では小型モビリティやドローン物流の実証から実装へと段階的に導入してまいります。デジタル窓口、キャッシュレス決済、オンライン相談、教育DXなどを導入・拡充し、移動の負担を減らし、サービスの持続性を高めます。
  • 三点目、健康・福祉・子育て・学びの連続性地域包括ケアを深化させ、予防・健診・フレイル対策・見守りを一体的に運用します。学校・保育・子育て支援・生涯学習を複合化・ネットワーク化し、少人数・過疎環境でも学びの質を確保します。地域交流拠点には、多世代・多様な人材が集うラボ機能を備え、住民協働で地域課題の実証・実装を前に進め、活動と地域の活性化を両立します。
  • 四点目、産業・しごとづくり農林業の高付加価値化と6次化、海外輸出強化、スマート農林業の導入、木材の地産地消・公共建築の木質化を推進します。地域資源を生かした観光・交流、関係人口・移住の促進、テレワーク等の多様な働き方推進・小規模サテライトオフィスの誘致を進めます。起業・副業支援、社会人のリスキリングを重点化し、地元就業機会の維持・創出を図ります。企業・大学・県等と連携したインターン・共同研究・人材誘致にも取り組みます。

結びに、人口減少は避けがたい前提ですが、拠点を定めて機能を賢く集約し、移動とデジタルで補完することで、住民の幸福度を高め、持続可能な暮らしを将来世代へ引き継ぐことは可能です。本答弁で示した方針のもと、公共施設の集約化とコンパクトシティの具体化、そして移動・デジタル・福祉・産業を連動させた取組を、民間企業とも連携し、工程表と指標に基づき着実に進めてまいります。以上です。

再質問:江口絵美

谷藤課長から人口減少や高齢化という現実を見据えながらも、住民の幸福度の向上を目指した30年後の東みよし町のビジョンについて、大変前向きなお考えをお聞かせいただきました。

  • 拠点型コンパクトシティ
  • 移動・デジタルによる支援など
  • 持続可能なまちづくりに向けた方向性が示され
  • 未来への期待を感じる答弁であったと思います。

一方で、30年後には高齢化がさらに進むことが予想されます。この町を支えてこられた高齢者の皆さんが住み慣れた地域で、安心して暮らし続けることができる環境づくりは、今後ますます重要になると考えます。

そこで、課長が描く30年後の東みよし町において、高齢者の皆さんがどのような暮らしを送り、どのような支援体制のもとで安心して生活できる町を目指しているのかお聞かせください。

答弁:企画課 谷藤課長

拠点型コンパクトシティの考え方に基づき、高齢者が15分圏内で安心して暮らせるよう、生活拠点にシニア支援のワンストップ窓口を設け、健診・介護予防・フレイル対策・交流機能を複合化し、拠点内の居場所づくりを計画的に整備してまいります。

あわせて、空き家の改修・活用等により、中心拠点近隣への住み替え支援を進めます。

さらに、産業・しごとづくりの取組として、シニアの経験と力が活かせる短時間就労や地域活動の機会を創出し、ポイント制度などで参加を後押しするとともに、大学等との連携で「学び直しが当たり前」の環境を整えます。

また、技能継承や在宅マイクロワークの仲介、介護現場のICT化支援にも取り組み、地域の支え手を広げてまいります。

以上、計画担当課長としての構想となりますが、今後、総合計画等の策定時において、社会・経済情勢と住民の皆様の意見を聞きながら進めてまいりますので、引き続き、議会のご理解とご協力、そして町民の皆さまのご参画を賜りますようお願い申し上げ、答弁といたします。

結び:江口絵美

本日の答弁を通じて、30年後の東みよし町は決して遠い未来ではなく、今の私たちの選択の先にある未来だということを改めて感じました。私たちが今下す判断の一つひとつが30年後の東みよし町を形づくっていきます。

この町の未来には多くの課題があります。しかし、その課題を理由に未来を諦めるのではなく知恵を出し合い、一歩ずつ前へ進めていくことが大切だと考えます。

できないをできるに変えられるのは「今」です。

30年後の子どもたちが「この町に生まれて良かった」「この町で暮らし続けたい」と思えるそんな東みよし町となるように行政、議会、そして町民の皆さまが未来への想いを共有し、それぞれの立場で力を合わせていくことを期待しております。

私自身も、その一翼を担えるよう努力してまいります。以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。

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